従来の常識を破る特徴の数々
1. 驚異的な熱伝導性
ヒートパイプは、たとえば同じ重量の銅棒と比較して数千倍も熱伝導率に優れ、数度の温度差で大量の熱エネルギーを輸送することが出来ます。
2. 瞬間的な熱応答性
熱が加わると、作動液は瞬時に蒸気となり、蒸気流は音速に近いスピードで熱を運びます。熱応答性は、銅棒の数百倍のはやさです。
3. 優れた温度均一性
移動した蒸気は、最低温部で優先的に凝縮し、放熱します。従って、温度分布はヒートパイプの全長にわたって均一となります。
4. 容易な保守整備性
ヒートパイプは作動液を移動させるために動力を供給する必要はありません。構造もシンプルで、機械的な故障の心配やメンテナンスは不要です。
プレート型ヒートパイプも充実
NOREN社(米国)は1971年に電子基盤の冷却や等温性を作るためにプレート型ヒートパイプを開発。以来、今日まで様々な改良を加え、「メガフラット」の商品名で主力商品のひとつとして製造・販売しています。当社で生産する150×150×2.3mmのメガフラットは、電子基盤から850ワットの放熱を行う能力を持っています。
多彩な形状・サイズを用意
お客様のご要望にお応えして、最適な形状・サイズのヒートパイプをお届けできる体制を整えております。そのフレキシビリティは、NOREN社が過去数十年間に各国の顧客に納めてきた多様な製品群が証明しています。例えば小径のものでは外径2.3ミリのヒートパイプ(写真・上)を量産しております。可撓性が必要なら柔軟性のある材料で製造することも可能ですし、発熱体の出力が変動するにもかかわらず入熱部の温度を一定に保つ恒温性を保証するヒートパイプ、あるいは一方向のみに熱を伝えるダイオード性を持ったヒートパイプ等(写真・下)のご提供も可能です。
ヒートパイプ応用製品例
・コンパクトキャビネットクーラー
・工作機械作動油冷却器
・電子基盤冷却用メガフラット
・ICチップ冷却用ヒートシンク
・金型冷却用サーマルピン
その他あらゆる産業分野における幅広い活用の可能性を秘めています。